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第2回 お犬様について

  神様のお使いは、動物に姿を借りて現れますが、これら神様のお使いのことを総称して「眷属」(けんぞく)といいます。
代表的なものは、稲荷神社のキツネ、八幡神社のハト、春日大社のシカ、日吉神社のサル、熊野大社のカラスがあります。神様と眷属の関係は、神話や祭神との特別な関わり、語呂合わせ、その地域に多く生息した生き物や名物などさまざまで、一定の決まりはありません。


 
眷属 由  来 神社名
ニワトリ 天の岩屋戸事件の際の長鳴鳥(ながなきどり)。 伊勢神宮
キツネ 御饌津神(みけつかみ)から御狐神(みけつかみ)へ。 または白狐の精であるダキニ天。 稲荷神社
ハト 宇佐八幡からの分霊に際して、舟のマストに金鳩が出現。 石清水八幡宮
シカ 祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿島神宮から神鹿に乗って遷座。 春日大社
ウシ 道真の牛車の牛と農耕用の牛が結びついて広く普及。 北野天満宮
カラス 神武天皇東征に際して、険路で3本足の大烏が先導。 熊野大社
ウサギ 通称「つきのみや」にちなむ。 調(つぎ)神社
サル 比叡山に住む猿に由来。大山咋神(おおやまくいのかみ)の妻の化身(雌猿)とも。 日吉大社
カメ 近くにある亀尾山にちなむ。 松尾大社
ウナギ 名物、名産。 三島大社
オオカミ 山神信仰を基礎に修験者が創案した神犬信仰。 三峯神社
■小学館「神社の見方」より

   関甲信遠地方の山間部には、山犬、狼が持つ類いまれな能力に畏怖と畏敬の念を抱き、お犬様を神様のお使いとして、その強いお力にすがり、ご神徳を求め、信心されているお社はたくさんあります。
秩父郡内には当社のほか、三峯神社、両神神社(2社)、龍頭神社、岩根神社、城峯神社、猪狩神社、若御子神社、両神山両神神社があり、東京都の御嶽神社、山梨県金桜神社もある。 また、上杉千郷氏の「狛犬事典」によれば静岡県磐田郡水窪町山住神社、岐阜県古川町白山神社、恵那郡串原村中山神社も挙げています。

三峯神社ご眷属

 
お炊き上げ
 神の意を知らせる兆しとして現れたお犬様が、その霊力を遺憾なく発揮していただくために、毎月の又は特定期間の特定日に「お犬様の扶持」、「お犬様のエサ」、「お炊き上げ」と呼び習わして、赤飯、小豆飯或いは白米を生饌のままや熟饌に調理し供える神事を行う社が見られます。
 当社では「お炊き上げ」と称し、毎月7日の早旦(4月から9月は午前5時30分、10月から3月までは午前6時)に始まります。前日参籠潔斎した神職は、本殿前庭に竈を据え、氏子、崇敬者が奉納する初穂米を釜に調え、修祓の後神前にて浄火を起こし、炊子が竈に火を移し、1升ほどの米が炊き上がります。

   炊き上がった米は、神酒その他の御饌に先立ち神前に奉献され、「大前に供え奉る、氏子崇敬者が持ちよった白米を御飯に炊き上げ、神饌として奉献致します。
 氏子を始め崇敬者の心の内を宜しくお聞き取り下さり、お守りいただくと共に、この奥山に隠れ棲む大口真神の猛きお力が益々戴けます様」との祝詞を申し上げ、玉串拝礼、神酒拝戴をもって本殿の儀を終わり、奉仕した神職と参列した崇敬者は炊き上げた御飯を直会として戴きます。

ご眷属の扶持

炊き上がった米を
神前に奉献
  その後、奥社派遣の神職は炊き上げた白米とほか神饌を調え、奥社に赴き神事を進め、撤饌の後これを奥宮社殿右後方の岩上に供え「ご眷属の扶持」とします。

 

三峰神社の「お炊き上げ」は、毎月10日夕刻に「近宮」で、この宮は三峰神社の神域の御眷属様を祀り、19日夕刻が「遠宮」で、この宮は諸国に貸し出されている御眷属様を祀るといわれ、小豆飯を炊いて供えています。
両神村薄の両神神社では、毎月1日お仮屋にお洗米に御神酒を掛けてお供えする事を、「お炊き上げ」と称しています。


荒川村上田野鎮座の若神子神社では、鍵番が毎月13日に赤飯五合を作り、これを取り分けて神前に供え、残りをお下がりとして戴く「お炊き上げ」があります。

長瀞町井戸の岩根神社の「お炊き上げ」は、境内の「献饌所」と呼ばれる特別の処に、毎月17日、赤飯を供えします。

荒川村 若神子神社

長瀞町 岩根神社
小鹿野町河原沢に鎮座する龍頭神社では祀職高野家の行事として1月1日から3日までと、同月の7日14日15日12月31日に行われ、奥宮からの流水で白米を研ぎ、炊き上げ神前に供えますが、この間人に会わない様にひっそりと行う事が重要とされています。
「お炊き上げ」の飯を分けて戴くと虚弱の者や病人は丈夫になると言われています。
荒川村贄川の猪狩神社では「お炊き上げ」とは言わないが、奥宮祭の時11月18日(旧くは旧暦9月18日)、奥宮に赤飯の中に栗、粟、黍の新穀を混ぜたものを供え、東南の村のほうを向き、雄叫びを三声発します。
寄居町風布の釜山神社では、毎月17日が奥宮「お炊き上げ」で「月々の御眷属様のエサ」といい、饌米を持って奥宮に登り、「お炊き上げ祭」をして饌米を供えます。
神泉村矢納の城峰神社では昭和40年代まで毎月1日と15日に「お炊き上げ」が行われていました。本殿右手にある石組みの処が「献饌場所」になっており、お饌米は黒塗りの会席膳に盛られ、息が掛かると「お犬様が嫌って食べない」ので、膳部から口を逸らせて捧持する仕来たりであったと伝えています。

当社を始め、秩父の多くの社に関わるお犬様は、神の眷属というよりも、神そのものとされ、故に「大口真神」(おおくちのまかみ)と神号で呼ばれ、山犬=オオカミ、即ち大神として猪、鹿に代表される害獣除け、火防盗難除け、魔障盗賊避け、火防盗賊除け、憑物除けや憑物落しに霊験は夙に明かであり、崇敬者はお犬様の神札やお姿を受け、神棚や専用の祠に祀り、神威を戴きながら清福な日々を過ごしています。



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